Ugalla Wildlife Research Project 日本から遠く離れたアフリカの奥地であるウガラ。こんな秘境の地で研究を始めた第一人者はなんと日本人です!!
ウガラにおける調査は, 1960年代に日本人研究者によってタンザニア各地で進められたチンパンジーの調査の一環として始まりました。1963年に東滋と伊沢紘生が, 1968年に鈴木晃がウガラ西端からウガラに入っているが, ウガラを縦走してウガラ川にまで到達した調査としては, 1966年9月に伊谷純一郎と加納隆至が行ったものが初めてです。 水の確保も困難なウガラでの調査は、まさに命がけの旅でした。ライオンに追われ木の上に体をくくりつけ寝たり、ゾウの群れにテントを取り囲まれたこともありました・・。 その後の30年間は、その過酷さゆえ, たった数回の短期間の調査にとどまっていました。そうした中で, 西部タンザニア一帯の広域調査を見据えたプロジェクト “Ecological study of wild chimpanzeesin the savanna woodland (代表者, 加納)”の一環として, 1994年7月から伊谷原一と小川秀司がウガラの調査を開始しました。 それから約10年・・・、日本人たった3人で続けてきた調査は新たなメンバーを加えて、現在も続いています。こうした努力が実り、チンパンジーは勿論のことその他の哺乳類や鳥類についても数多くの事が分かってきました♪ |