最近の研究内容
ブッシュハイラックスハイラックスはなぞだらけ・・・
ハイラックスは小型の草食動物で、ネズミやウサギのような見た目をしていますが、実はゾウやジュゴンに近い仲間です。 ハイラックスには不思議な特徴がいくつもあります。胴長短足で、人間のような平らな爪と、プ二ッとした肉球のついた足をしていて、とても不器用そうな外見をしているのに、実は岩登りや木登りがすごく上手なこと。家族が決まった場所(トイレ)にふんやおしっこをする「ため糞」の習性があることなどです。 日本の動物園にもハイラックスはいますが、あまり知られていない動物なのではないでしょうか? ウガラに生息しているのは、3種類いるハイラックスの中で一番小さなブッシュハイラックスです。彼らに関する研究はまだ少なく、そのほとんどがサバンナと呼ばれる乾燥した草原で行われてきました。サバンナでは彼らは岩の隙間にすみ、主に日中に活動していることが知られています。昼間は日向ぼっこをしたり日陰で休みまるでトカゲのような1日をおくります。朝と夕方に岩場の周りに出て柔らかい葉を食べていると報告されています。一方、ウガラはサバンナよりも草木が多く生えている「疎開林」と呼ばれる、まるで日本の里山のような風景のところです。環境が違うと彼らの生活はどう変わるのでしょうか? これまでの調査から、疎開林のハイラックスは日中だけでなく夜間も活発に活動していることが分かってきました。夜になると遠くへ草を食べに出かけます。夜中にぼ~っと岩の上に座っていたり、チチチチッと賑やかな鳴き声が聞こえることも。また疎開林ではマングースやヤマアラシなど他の動物が掘った巣穴を利用していることが明らかになってきました。自分では穴の掘れないハイラックスが、ほかの動物の巣穴に居候するのです。家主の動物たちはハイラックスをそう思っているのでしょうね? 参考;NHKダーウィンが来た |
チンパンジーcoming soon...
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